EDについて

EDについて

EDの定義は、男性の性行為において十分な勃起が得られない、または勃起が維持できないために満足な性行為が行えない状態のことである。
以前は、「インポテンツ」「インポテンス」と呼ばれていたが、それらの言葉は差別的であることから、勃起障害ED(Erectile Dysfunction)と呼ばれるようになった。
今回はEDについて深く調べた小生「カマグラおやじ」の勉強の結果を聞いてくれッ!

勃起のメカニズム

EDを語る前に先ずは勃起のメカニズム=仕組みについてだ。
勃起のメカニズムは意外と複雑…

勃起が起こるためには、神経や血管が正常に働き、勃起に関わる様々な物質が放出されなければならない。
男性のペニスには、左右一対の陰茎海綿体と、その下に1本の尿道海綿体が通っている。
このうち、勃起を促すのは陰茎海綿体の方だ。
海綿体は、細い血管が無数に集まったスポンジ状で、周りを分厚い白膜が覆っている。
勃起時には、陰茎海綿体に繋がる血管や平滑筋は収縮した状態で、血液が中に押し寄せることはできない。
主に、毛細血管を通して海綿体組織に栄誉や酸素を運ぶだけにとどまっている。

しかし、男性が性的刺激を受けると、まず脳の中枢神経が興奮し、その情報が脊髄神経を通って陰茎に伝わる。
すると、体内で一酸化窒素が放出され、これが勃起のGOサインとなる。
一酸化窒素の放出によって、勃起に最も関連する陰茎深動脈(血管)と、バルブの役割を果たしているラセン動脈が緩み始める。
さらに、海綿体の平滑筋も弛緩し、多量の血液を受け入れる準備が整う。
そして、海綿体に一気に血液が流れ込み、血液の圧力によって海綿体は硬くなる。

これが勃起のメカニズムだッ!

一旦勃起すると、海綿体を覆う白膜が膨れた状態になり、静脈が圧迫される。
すると、陰茎の内圧が上がり、一度流れ込んだ血液が簡単に出ていくことはなく、勃起が維持されるんだ。

EDの種類

EDは大まかに分けて4種類。
ここでは、個々について説明するッ!

心因性ED

何らかの心理的影響によって勃起不全が起こっている状態のことだ。
勃起をすること自体に身体的障壁は全くなく、原因は心にある。
ストレスやプレッシャー、過去においてのセックスの失敗経験などが原因することが多く、根本的には心理的な原因を解決していくことになる。
治療としては、ED治療薬の服用で徐々に自信を取り戻させ、最終的には薬を飲まなくてもよいようにする。
しかし、ED治療薬(カマグラゴールドやバイアグラなど)を服用しても、心理的な原因が解決しないと根治は難しい。
一人で解決しようとせず、EDに対して正しい知識を持ち、理解のあるパートナーの協力を仰ぐことだッ!

器質性ED

身体機能に何らかの異常や障害があり、そのために勃起できない状態のことを器質性EDと言う。
器質性EDも種類が複数あり、原因は様々だ。
手術や外傷によって神経に障害を受けたり、他の病気によって血管や血流に障害が起きてEDになってしまったなど、身体に直接異常が起こったケースが大半である。
器質性EDの場合、治療薬を服用しても効果がない場合がある。

例えば、交通事故で脊髄を損傷し、脊髄から性器に繋がる神経が傷ついてしまったら、ED治療薬をもってしても勃起は難しいと言える。 しかし、高血圧症などによる血管の損傷や硬化が原因で血流が悪くなった場合は、治療薬によって血流を良くすることでEDの改善が見込めるんだ。
器質性EDの場合は、治療薬を使うことも大切だが、原因になっている症状を解決することで、健康で豊かな生活が送れるようになる。

混合性ED

混合性EDは、心因性EDと器質性EDが混在している状態のことだ。
複数の要因が合わさって勃起ができなくなっているので、原因を特定するのが難しい。

例えば、糖尿病や高血圧症、肝機能障害などの慢性疾患に罹っていると、それが心因性の原因となっていることもある。
しかし、慢性疾患のご人は健常者に比べてEDになりやすくなっているが、慢性疾患の全ての人がEDになるとは限らない。
疾患があっても勃起に問題がないはずなのに、
「俺は糖尿病だからダメだ」
「肝機能障害があるから勃起できないんだ」
と、勝手な思い込みが原因でEDになることもある。
まず、医師に相談してみることだ。
悶々と悩むよりは改善に繋がる道を選んでほしい。

薬剤性ED

読んで字の如く、薬の副作用で勃起ができなくなっている状態を指す。
日本では、薬剤性EDになる割合は全体の6%にすぎないが、アメリカでは25%と高い割合になっている。
薬剤性EDは、大きく次の3種類に分類される。
薬剤の摂取・投与による勃起不全、性欲の減退、射精障害…である。

例えば、風邪を引いて薬を飲んだときに、性的欲求が起きないのは体調のせいだけでなく、薬による影響によることもある。

生活習慣によるED

EDは心因性ED、器質性ED、混合性ED、薬剤性EDの主な勃起障害のほかにもある。
加齢や暴飲暴食、喫煙、不規則な生活リズムによる不健康な生活習慣によってEDになるケースもある。
詳しく説明しようッ!

加齢ED

加齢に関しては、当然ながら年齢が上がるほどEDになる確率は高くなり、日本人の70代男性の約70%がEDだというデータもある。
老いは誰にも訪れるが、規則正しい健康的な生活を心がけることで、EDになる可能性も低くなる。

運動不足ED

運動不足による勃起パワーの衰えからEDになることも考えられる。
EDに効く最も効率的な運動が、下半身を鍛えるスクワットである。
毎日少しずつ筋トレをして、勃起パワーを鍛えてくれッ!

また、下半身を鍛える運動としてサイクリングがよいと考える人がいるようだが、サイクリングはEDを悪化させる要因の一つだという報告もある。
理由は、勃起に必要な血管や神経が自転車のサドルによって圧迫され、ペニス付近の血行が悪くなってしまうからだという。
毎日1時間程度なら問題ないようだが、それ以上のサイクリングは要注意だ。
特に、前傾姿勢になるマウンテンバイクなどのスポーツタイプは注意してくれッ!

余談として他に、ペニス増大や勃起力向上を目指すチントレなるトレーニングもあるが、こちらはネットなどで紹介されているので、参考にすればいいだろう。
小生の若かりし頃の話だが、金冷法などと言われ、入浴時に熱い湯と冷たい水を交互に睾丸やペニスにかけ、勃起力を高めようとしたが、はたして効果があったような記憶はない。

食生活ED

外食ばかりで、糖質や脂肪の多い食事ばかりしていると、勃起や射精に必要な栄養が不足してしまう。
正常に勃起するためには、食生活は非常に重要である!

スムーズに勃起し、電気が走るような快感を伴う射精をするためには、精液を十分に作る必要がある。
精液を作るには、タンパク質やビタミン、ミネラルが必要不可欠だ。

大豆食品や生野菜などをしっかり摂り入れ、バランスの良い食事を摂ることだ。

他にも、精力を高める物質として代表的なのが、牡蠣(カキ)やレバーなどに多く含まれる亜鉛やビタミンB群、オクラや納豆、山芋、モロヘイヤなどネバネバ系食材に多く含まれるムコ多糖類などもあるので、意識的に摂取するようにしてほしい。
効果があるはずだ。

EDについてまとめ

ここで、もう一度EDについて、おさらいしておこうッ!

日本でのED患者数は約1,000万人以上いるとされ、約30%の夫婦がEDの経験ありと回答している。
EDは器質性・心因性・薬剤性・生活習慣によるものなどの種類が分かれている。
なお、EDで悩む若者(若年性ED)も増えており、その原因も様々なようだ。
また、EDが男性不妊の一つであることも判明している。

EDの症状は、セックス時に常に勃起が起こらない重度のものから、時々または状況に応じて勃起できないものまで、原因や分類に応じて様々だ。 こうした勃起障害は、セックスを完了(射精)することができず、前記のように男性不妊の原因になったり、心理的ストレスから抑うつや不安に陥ったりする。

EDの予防と悪化防止には、ストレスを取り除き、あるいは健全に発散させ、昼型の規則正しい生活リズム、十分な睡眠、日々の適度な運動の維持、禁煙、減塩、低脂肪・低カロリーでバランスの良い食事を摂ることを心がけてほしい。

小生「カマグラおやじ」も肝に銘じて勃起できるように日々心がけていくぞッ!(完)